●イントロダクション
アリス・イン・ワンダーランド(不思議の国のアリス)という作品をご存じでしょうか。
諸説あるとは思いますが、あの作品にはおおよそ「整合性のあるストーリー」というものはありません。
前後のつながりも、出てくるキャラクターたちも、はっきり言って支離滅裂です。
ですが、児童向け作品としてはいまだ絶大な人気を誇る傑作であるのも、また事実。
では、そのまさに「不思議」な魅力の源泉は一体何にあるのでしょう?
それはあのお話が「誰かの夢の中」のような世界だからです。
人が眠るときに見る夢にもまた、整合性などまったくありません。
人間以外の動物(時には無生物)が当然のように言葉を話し、理由もなくお茶会が開かれ、理由もなく処刑されそうになり……etc。
ただそこにあるのは、ただ理由も意味もなく存在する「めちゃくちゃ」な世界です。
「不思議の国のアリス」は、それをあまりにも「余すところなく描いた」作品でもあります。
だからこそ、子供はワクワクするのです。
人は大人になり、理性を獲得するにつれ、我々は多かれ少なかれ、その純粋で自由な感性を失っていきます。
あの感動、ワクワクは、もう得られないのでしょうか?
そこで、本作“Trip-Orgasm Alice in the Psycho”です。
本作は「性の快楽・興奮」をフィーチャーした、いわば大人に対しての「不思議の国のアリス」。
作中のあらゆるボイス、サウンド、そして畳みかけてくるリリカルな言葉たちが、なんの意味もなく、ただただ縦横無尽にあなたを「気持ちイイ」世界へと導いてくれます。
余計なことを考えずに、目の前にあるものをただ心を開き受け入れ、感じるうちにその先に待つもの。
それはたとえば「ドラッグ」「グロ」「悪趣味」「ナンセンス」などといった、90年代以降のアウトロー・アングラ世界観とは一線を画す、まさにプリミティブでサイケデリック、ファンタジックな快楽体験でしょう。
心は童心に返りつつ、極上の性の快感を得る――
新感覚のトリップオーガズムを、全てを忘れてただひたすらにご堪能ください!!!