枕営業のため、ロストバージンする決意をしたヒロイン。
その相手役として選ばれたのが、あなた。

アイドルと、ましてや好きな女の子とエッチができるなんて、普通は舞い上がってしまうシチュ。
でも今回はちょっと普通じゃない事情も混じっているので、やはり遠慮してしまう。

そうやって怯んでいると、なんとエッチの間、大好きなアイドルを演じてくれると言い出した。
そこまでして、ロストバージンを決める覚悟なのか……。

そうして幕を開ける、とても不思議な初体験。
ディープキス、耳舐め、胸揉み乳首攻め、フェラとごっくん、クンニと愛撫……初生ハメ……。
余裕でアイドルを演じていたヒロインも、次第に様子が変わってきて……?

憧れのアイドルの初体験の相手をするという、夢のシチュエーションがここに!

やっほぉ～、アリスでぇ～す♪
アイドルぅ、やっちゃってま～す♪
たくさん名前を覚えてもらえるようにがんばるからぁ、応援してくださいねぇ～

…………。
……なんて、売れないアイドルやってるあたし、亜理珠(ありす)。
思い切って業界に飛び込んでみたはいいものの、チャンスが掴めず飛び込んだまま沈没中。

そんな燻ってるあたしだったけど、ついに浮上のチャンスが巡ってきた!
有名プロデューサーが手掛ける新ユニットのメンバーならないかって、そんなお声がけが!

……でも、その条件ってのが……。

『……えっ?　ま、枕……?』

枕営業……つまりプロデューサーに抱かれるってことか。
……それでユニットのメンバーになれるなら、考えるまでもない。
どうせ他の子だって当然のようにやってること、問題はなしよ。

ただ……ひとつだけ問題がある。
これを解決しないと、せっかくのチャンスが水の泡になりかねない。

……そうね、あいつに頼むことにするか。
だって友達だし、何よりあたしのファンだし、間違いなく引き受けるはず。
さっそくあたしはあいつを呼び出し、そして……。

『……あたしと、エッチして』

プロデューサーに抱かれるのに、処女だと色々面倒だもんね。
だからその前に、きっちりロストバージンしておかないと。
こいつとだったら野良犬に噛まれたと思って諦められるし、我ながら名案ね。

そうしてあたしたちは、ラブホへ。
でも肝心のこいつは、遠慮しているのか怯んでいるのか、まったくもって頼りない。
しょうがないな……こうなったら。

『じゃあさ、エッチの間、アイドルのアリスを演じてあげる』
『自分の好きなアイドルとエッチするなんて、興奮するシチュじゃない?』

そういうわけで、アイドルのアリスとしてエッチすることになった。
あとはロストバージンするだけ、輝かしいトップアイドルへの道は目の前に拓けている。
あんたにはちょっと悪い気もするけど、あたしの未来のために頑張ってね。

……なんて、最初は思ってたんだけど。

……は?　な……なにこれ……でか……。